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なまけ者になりなさい。

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生活保護に対するバッシングをみていると、不登校やひきこもりへのバッシングと同じ怨念を感じる。「なまけ者を許すな!」という怨念だ。それは、自分たちがものすごくガマンしているのに、ガマンしていないヤツは許せないという怨念だろう。 しかし、生活保護でもベーシックインカムでも失業保険でもよいのだが、労働市場から撤退する権利が保障されることは、とても重要だと思う。撤退したら死んでしまうかのように思い込まされて、多くの人が過酷な労働条件をガマンして働き続け、自分を壊してしまっている。撤退が保障されることは、労働状況の改善にもつながるだろう。撤退をなまけだと非難するのは不見識というほかない。 同じことは不登校についても言えるだろう。学校からの撤退の保障は、学校状況の改善にもつながるはずだ。不登校をなまけだという非難に対して「なまけじゃないんです、不登校でもちゃんと学んでるんです」なんて言うよりも、誰もが撤退できる権利を訴えたほうがいい。不登校の権利というのは、そういうことのように思う。 水木しげるは言っていた。「なまけ者になりなさい」。