多様な教育機会確保法案を考えるうえで

多様な教育機会確保法案は、今国会に上程すると言っているので、悠長なことを言っている暇はないのだが、それでも、目先の議論だけでは見えてこないものがあるように思う。
思いつくままに考え合いたい点をあげれば、ざっと下記のようなことだ。

・国が「教育の多様化」を言うようになった背景に何があるのか。
・海外での教育の民営化=市場化の実情について。
・雇用の流動化のなかでの、学校・教育の意味役割の変容。
・「近代家族」「家庭教育」の位置づけと、その変容etc...

つまり、いまの教育の置かれている状況そのものを考えないと、ちゃんと議論することができないように思うのだ。私自身、勉強不足なのだが、私の知るかぎりで、これはと思う書籍や資料をいくつか紹介しておきたい。

文科省「教育バウチャーに関する研究会」(文科省サイト内)

これに加えて、手前味噌で言えば、『迷子の時代を生き抜くために』(拙著/北大路書房2009年2月刊)も読んでいただけると、ありがたい。いまの状況にいたる構図を示すことはできているように思うので。
また、これは読んでおくといいという書籍や資料があれば、ぜひ教えていただきたい。

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