不登校の認識で誤解があると思うこと

不登校の認識で誤解があると思うこと、その1。
不登校は無登校ではない。不登校数14万4031人(小中学生/2017年度)のうち、出席日数が10日以下の人は1万6074人。不登校全体の1割ほどだ。

その2。
不登校のうちフリースクールなどに通うのは4200人(文科省調査2015)、不登校全体の3.5%で、しかも都市部に偏在している。しかし、不登校についてはフリースクール関係者の代弁する声が大きかった(自戒を込めて)。

その3。
不登校と「多様な教育機会の確保」を結びつけたいのは、一部の人たちの声でしかない。反対意見が当事者を代弁しているともかぎらないが、少なくとも、多様な意見があるのはたしかだ。

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教育機会の多様化(という名のもとの民営化)は、不登校の子どもたちのニーズではなく、教育産業関係者のニーズだろう。そのために、不登校を利用しているようにしか思えない。「個別学習計画」を望んでいるのは、教育産業関係者だ。

私見では、不登校の子どもに教育機会を確保しようとするよりも、すべての子どもに不登校機会を確保することが必要だと思ってきた。誰もが安心して不登校できる学校にすること。不登校機会確保法、別名不登校助長法なら、あってもいいかも(法律なんていらないのだけど)。

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