四十肩、痛み、ゆだねる。

今年に入ったあたりから、どうも腕が上がりにくい、違和感があると思っていたら、だんだん痛くなってきて、立派な四十肩になった。五十肩とも言うそうだが、現在46歳の私は四十肩ということにしておこう。

腕が後ろにまわらないので、着替えるのも不便だし、リュックを背負うのも不便だ。ややもすると激痛が走る。四十肩が痛いとは知らなかった。何ごとも他人事のうちは関心の薄いものだ。

この痛いのが困る。上腕のあたりが、何もしてなくてもチクチク痛む。とくに夜間に痛むので、ひどいときは眠ることができない。誰かが呪いの藁人形に五寸釘でも打ちこんでいるのかと疑いたくなる。そこまでではない日でも、寝返りを打つと痛かったりするので、どうしても眠りが浅くなってしまう。そのせいで日中も頭が冴えず、どんよりしている。
何度か、マッサージや鍼をしてもらった。施術してもらうと、肩がまわったり痛みも軽くなったりするのだが、だんだん、また痛くなってくる。基本的には、気長にストレッチしながら、おさまるのを待つほかないそうだ。病気ではないので、そのうちにはおさまっていくという。それが数カ月なのか1年くらいなのかわからないが、経過してくれるのを待つほかない。

「老化の階段くだる~♪ 君はもう四十肩さ♪」という歌が脳内に響いている(ネタがまた古い)。

自力でがんばっても、どうにもならない。マッサージや鍼などでサポートしてもらっても、基本的には経過するのを待つほかない。四十肩にかぎらず、生きていくことにまつわる多くのことは、そういうものなのだろうと思う。がんばれば成果の出ることなんて、ごくかぎられた範囲のことだ。どうにもならないことはたくさんあって、多くの人が、それをなんとかしのぎつつ、日々を生きている。むしろ、どうにもならないことは、そこにばかり意識を向けるのではなく、ほかに意識を向けるということも大事なのだろうと思う。
AA(アルコホリック・アノニマス)の12ステップにならって、「私たちは四十肩の痛みに対して無力であり、どうにもならなくなったことを認めた」とでも言っておこう。ハイヤーパワーだか神だか仏さまだかわからないけれども、そこにこの痛みをゆだねたい。
と言っているそばから、チクチクしてきた……イテテテ……。


コメント

  1. 四十肩、本当に辛いですよね…
    私は、ちょうど子どもが、不登校になり始めて、数ヶ月位たってから、肩が上がらなくなり。段々痛みはするし。手があがらないので、洗濯物干すのも、着替えるのも、寝返りも…なにもかにもが、時間をかけながら、痛みを感じながら…
    気がついたら、痛みも消え、手も上がり。1年くらいたったのでしょうか?
    時間なんですよね。どうぞ、どうぞ、ご自愛下さい。

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  2. ひろさん
    コメント、ありがとうございます。何ごとも、当事者になってみないとわからないことってありますね。そして、痛みを知っている「仲間」がいるというのは、力になるものですね。あらためて、そんなことを思うこのごろです。

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